鑿の手入れ

会社の倉庫に眠っていた鑿(のみ)。だいぶ古くなっていますが、手入れをすればまだまだ使えそうです。社長が使っていいと言ったので、仕事の後、島さんは手入れをする事に。

 

鑿の手入れはまず「かつら直し」を行います。写真の丸い金属の輪が「かつら」です。

鑿 かつら直し①

 

鑿は玄翁で柄を叩いて使う事も多いので、かつらが無い状態で叩くと柄がすぐに割れてしまいます。それを防いでくれる大事な物です。

買ったばかりの鑿はかつらが先端についているのですが、そのまま叩いて使っていると、叩かれたかつらが伸びて柄に被さり、そのうち取れてしまいます。そうならないために、鑿はまずかつらを下げる調整をしてから使います。

 

かつらを先端に嵌めたとき柄の端が少し出るようにするため、少し削ります。

鑿 かつら直し②

かつらを嵌めます。

鑿 かつら直し③

鑿本体を軟らかい木材に打ち込んで固定します。

鑿 かつら直し④

柄の先端がかつらに被るように玄翁で叩き潰していきます。

鑿 かつら直し⑤

これでかつら直しは完了です。

鑿 かつら直し⑥

刃を研いで、完了です。眠っていた鑿が復活しました(^^)

鑿 かつら直し⑦

 

※ちなみにこの方法は、昔島さんが親方から教わったやり方です。違う方法があるのかもしれません。

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