鑿の手入れ
会社の倉庫に眠っていた鑿(のみ)。だいぶ古くなっていますが、手入れをすればまだまだ使えそうです。社長が使っていいと言ったので、仕事の後、島さんは手入れをする事に。
鑿の手入れはまず「かつら直し」を行います。写真の丸い金属の輪が「かつら」です。
鑿は玄翁で柄を叩いて使う事も多いので、かつらが無い状態で叩くと柄がすぐに割れてしまいます。それを防いでくれる大事な物です。
買ったばかりの鑿はかつらが先端についているのですが、そのまま叩いて使っていると、叩かれたかつらが伸びて柄に被さり、そのうち取れてしまいます。そうならないために、鑿はまずかつらを下げる調整をしてから使います。
かつらを先端に嵌めたとき柄の端が少し出るようにするため、少し削ります。
かつらを嵌めます。
鑿本体を軟らかい木材に打ち込んで固定します。
柄の先端がかつらに被るように玄翁で叩き潰していきます。
これでかつら直しは完了です。
刃を研いで、完了です。眠っていた鑿が復活しました(^^)
※ちなみにこの方法は、昔島さんが親方から教わったやり方です。違う方法があるのかもしれません。